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本屋大賞を受賞した作品ということもあり、書店やネットでよく目にしていました。
正直なところ、最初は「若い人向けの青春小説かな」と少し距離を置いていましたが、評判の良さが気になり、手に取ってみることにしました。
成瀬あかりという人物のまっすぐさ
読み終えて最初に思ったのは、「これは若者向けの青春小説、だけではないな」ということでした。
主人公・成瀬あかりは、とにかく自分の世界を持っている人物です。
周囲の目を気にせず、流行にも空気にも流されない。
「自分がこうしたいから、そうする」
その姿勢が、終始ぶれません。
正直に言うと、最初は少し戸惑いました。
空気を読むことが当たり前で、無難にまとめることを覚えてしまった大人にとって、成瀬の言動は眩しすぎるくらいです。
でも読み進めるうちに、その眩しさが心地よくなってきました。
50代の今だからこそ響いた理由
50代にもなると、「今さら」「どうせ」「もう遅い」といった言葉を、無意識のうちに使ってしまいがちです。
でも成瀬は、そんな言葉を一切持っていません。
できるかどうかより、やりたいかどうか。
評価されるかどうかより、面白いかどうか。
この本を読んでいて、「若いからできるんだ」と思うのは簡単です。
でも本当は逆で、年齢を理由にブレーキをかけているのは自分自身なのかもしれない、そんな気もしました。
天下を取るかどうかは、正直どうでもいい。
でも、「自分の好きなことを、照れずにやる」「他人と比べすぎない」
それだけでも、日常は少し楽になるはずです。
ゆったりと、でも自分の足で。
成瀬の姿は、そんな生き方を思い出させてくれました。
50代の今だからこそ、響く一冊だった気がします。
この本は、若い世代だけでなく、
・最近、新しいことに踏み出せていない人
・人の目を気にしすぎて疲れている人
・「自分らしさって何だろう」と思っている50代
そんな人にも、静かに響く一冊だと思います。
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同世代の方のブログも参考にしています。
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