週末、山中湖で一泊してきました。
天気はあいにくの雨。予報通り、土曜日は朝からしっかりとした雨模様でした。
それでも、「せっかく来たのだから、富士山に少しでも近づいてみよう」と思い立ち、
富士スバルラインを通って五合目まで行くことにしました。
ちょうどその頃には雨も弱まり、「もしかしたら行けるかも」と期待も高まります。
ところが、スバルラインの入口に着くと、まさかの通行止め。
強風と雨の影響で通行が規制されていました。残念でしたが、安全第一。気持ちを切り替えます。
雨の河口湖1周、しっとりとした静けさ
次に思いついたのが、「河口湖をぐるっと1周してみよう」というプラン。
湖畔沿いの道をドライブしていると、少しずつ空が明るくなり、雨も止み始めました。
濡れた緑や湖面の表情は、晴れた日とはまた違った趣があり、
人の少なさも手伝って、静かな湖畔をのんびりと巡る時間はとても贅沢に感じました。
何度も来たことのある場所なのに、雨の日にはまた違った表情を見せてくれる――
そんな発見が嬉しかったです。
ハーブ庭園で見つけた静かな癒し
山中湖方面へ戻る途中、ふと「ハーブ庭園」の看板が目に入りました。
まだ時間もあるし、せっかくなので立ち寄ってみることに。
到着したころには、すっかり雨も上がっていて、
庭園内に広がるハーブの香りが、雨上がりの空気と相まって、より鮮やかに感じられました。
庭園の奥には高台があり、「富士山デッキ」という展望台が設けられています。
ですがこの日は、富士山は雲にすっぽりと隠れていて、その姿はまったく見えず…。
展望デッキは有料だったこともあり、今回は上るのをやめました。
でも、次は晴れた日にまた来てみたいと思える、気持ちのいい場所でした。
さらに寄り道、富士浅間神社へ
その後も気分よく、もうひとつ寄り道。
近くにあった「富士浅間神社」に立ち寄りました。
雨上がりの境内は空気が澄んでいて、しっとりとした静けさに包まれていました。
とはいえ、ここは観光スポットとしても知られているようで、
境内では外国人観光客の姿もちらほら見かけました。
伝統的な佇まいの中に、どこか開かれた雰囲気があり、
日本の文化に触れている姿を見るのも、なんだか嬉しい気持ちになります。
静けさの中に、世界とつながるような感覚もある、不思議な場所でした。
雨旅で得た、新しい視点
山中湖や河口湖は、若い頃から何度も訪れてきた馴染みの場所。
でも、雨の日に来たのは今回が初めてでした。
そして今回あらためて感じたのは、
「雨の中でも楽しめる場所は、案外たくさんある」ということ。
もし予定通りスバルラインが通れたら、この寄り道の数々には出会えなかったかもしれません。
思い通りにいかない旅も、悪くない。
むしろ、そんなときにこそ、思いがけない楽しみが待っているような気がします。
雨の旅も悪くない。
ちょっとした寄り道が、旅の記憶を深めてくれる――
そんなことを感じた、週末の富士旅でした。
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