
最近、「AIが〇〇の声で歌う動画」を見かけることが増えました。
前回の記事では、昭和の名曲がメタル調でカバーされている動画について、
実際に聴いて感じたことを書きました。
今回はその続きとして、
「そもそもAIカバーって何をしているのか?」を、やさしく整理してみます。
AIカバーとは?
一言でいうと、
👉 **「ある人の声の特徴をまねて、別の曲を歌わせる技術」**です。
たとえば、
- 特定の歌手の声をAIが学習する
- その声で別の曲を歌わせる
すると、「その人が歌っているように聞こえる音声」が作られます。
ボーカルはどうやって再現しているのか
難しい言葉を使わずに説明すると、AIは次のようなことをしています。
① 声の特徴を覚える
AIにたくさんの音声を学習させ、
- 声の高さ
- 話し方・歌い方
- 息づかい
といった“クセ”を覚えていきます。
② 別の歌にその声をのせる
次に、
👉 元になる歌(別の人の音声)に対して
👉 学習した声の特徴をかぶせます
すると、
- メロディはそのまま
- 声だけが別人風になる
という状態が生まれます。
③ 自然に聞こえるよう整える
最後に、
- 音程のズレ
- 不自然な部分
を調整して、より自然な歌声に仕上げます。
伴奏はどうやって作られているのか
ここが意外と知られていないポイントです。
AIカバーの伴奏は、主に次の3パターンがあります。
① 人がアレンジしている
もっとも多いのがこのパターンです。
音楽制作ソフト(DAW)を使って、
- ギターを歪ませる
- ドラムを強くする
- テンポを変える
といった調整を行い、ジャンルを変えていきます。
👉 いわば「曲の服を着替えさせる」ようなイメージです。
② 既存の伴奏を加工する
- カラオケ音源を使う
- 元の曲からボーカルだけ抜く
といった方法で土台を作り、
そこにエフェクトや音を加えてアレンジします。
③ AIが伴奏ごと生成する
最近増えているのがこのパターンです。
AIに対して、
- 「メタル風に」
- 「バラード調で」
と指示すると、
曲の雰囲気に合った伴奏を自動で作ることができます。
なぜここまでリアルに聞こえるのか
AIカバーがすごいのは、
👉 「声」と「伴奏」の両方が組み合わさっていることです。
- 声 → AIが精密に再現
- 伴奏 → 人またはAIが雰囲気を作る
この2つが重なることで、
「それっぽさ」が一気に高まります。
それでも感じる“違和感”の正体
一方で、多くの人がこう感じます。
👉 「すごいけど、どこか違う」
その理由のひとつが、
- 声は整いすぎている(AI)
- 伴奏には人のクセが残る
という“ズレ”です。
また、人の歌にあるような
- 微妙な揺れ
- 感情のブレ
が少ないことも影響しているかもしれません。
これからどうなっていくのか
この技術はこれからさらに進化していきます。
- 好きな歌手に好きな曲を歌わせる
- 伴奏も含めて自由に作り替える
そんなことが、もっと身近になる可能性があります。
まとめ:AIカバーは“組み合わせの技術”
AIカバーは、
👉 声だけの技術ではありません
- 声 → AIが再現
- 伴奏 → 人 or AIが制作
👉 この組み合わせによって成り立っています
仕組みを知ると、
ただ「すごい」と感じていたものが、少し違って見えてきます。
それもまた、楽しみ方のひとつかもしれません。
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