ゆったり行進曲

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地球温暖化が海に与える影響


地球温暖化の影響は気温の上昇だけでなく、それに付随してさまざまな影響が出ると考えられています。当然に海にも影響が出ます。SDGsにも14番目の目標に「海の豊かさを守ろう」があります。今回は地球温暖化がもたらす海への影響として、海水温上昇と海面上昇についてご紹介します。

 

海水温上昇による影響

まずは漁業の観点です。
海水温が上昇すると魚は自分たちに適した水温を求めて移動してしまいます。北半球なら北の方へ、南半球なら南の方へ移動してしまいます。たとえば、日本で取れていた魚がロシアでしか取れなくなってしまうかもしれません。そもそも移動したところで、魚にとって生育に適した場所が見つかるかどうかもわかりません。

また、海の生物の食物連鎖にも影響が懸念されます。
海水温上昇が上昇すると動物プランクトンの死亡率が高まり、動物プランクトンを食べる小さな魚の餌が減ってしまうことになり、小さな魚が減ってしまいます。小さな魚が減ってしまうと小さな魚を食べる大きな魚の餌が減ってしまうことになります。このように食物連鎖に支障をきたし、海の生物が減ってしまうことにもつながります。

植物プランクトンにも触れておきます。
植物プランクトン光合成を通じて二酸化炭素を酸素に変えてくれています。海水温が上昇すると植物プランクトンが減ってしまいます。その結果、植物プランクトン光合成による二酸化炭素の減少が鈍ってしまいます。二酸化炭素が増えるとどうなるか。そうです。地球温暖化がさらに進んでしまうのです。ちなみに、植物プランクトンは動物プランクトンの餌になっていますので、上述した食物連鎖にも影響します。

少し科学的な話をしたいと思います。
海水温が高くなると、海水が蒸発して大気中に含まれる水蒸気が多くなるため、大雨が降りやすくなると考えられています。昨今も、台風や局地的な大雨(ゲリラ豪雨)が増えていますが、海水温の上昇の影響を少なからず受けていると思われます。

意外なところでいうと、海洋は熱エネルギーや二酸化炭素を吸収し、地表温度を調整する働きもしてくれています。しかし海水温が上昇すると、熱エネルギーを吸収する余力を奪われ、すなわち地上の温度を吸収できずにさらに地球温暖化を進めてしまうという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

海面上昇による影響

なぜ地球温暖化が海面上昇をもたらすかというと、氷河や氷床の融解であるのは誰でも想像がつくと思います。実際に、南極大陸の氷がすべて溶けたときに生じる海面上昇の高さは57メートルになるそうです。
実はそれ以外にもあって、温度上昇による海水の膨張も原因なのだそうです。驚きですよね。
海抜の低い島国では、高潮による被害が大きくなったり、潮が満ちると海水が住宅や道路に入り込んできたりしてしまいます。海水が田畑に入り込めば作物が育たなくなりますし、井戸に入り込めば飲み水が塩水となるなど、大きな影響が出てきます。日本も島国ですから、海面上昇が続くとこのような影響が出てくる可能性は十分にあります。

まとめ

このように、地球温暖化は海にも多大な影響を及ぼします。私たち個人が地球温暖化のためにできることはそんなに大きなことではないかもしれません。しかし、「塵も積もれば山となる」です。電気の無駄遣いをなくす。プラスチックなどをなるべく使わない。ゴミをなるべく出さない。などのできることを積み上げることがとても重要です。地球のために自覚のある行動をしていきましょう。それがSDGsです。

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