本日(7月28日)と明日の日程で「SoftBank World 2022」が開催されており、孫正義さん(ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員)の講演を聞くことができました。今回の講演ではAIに重点が置かれた内容でした。どこまで書いていいかわかりませんが備忘録も兼ねて概要をご紹介します。
備忘録
FAXで送っていたものをeメールに変えることをDXというのか?確かにデジタル化の観点からは一歩進んだのかもしれないが、これはDXとは言わない。蝶々に例えれば、卵からサナギになった程度のこと。eメールのデータを活用して何かを起こすがDX。蝶々になって、空を羽ばたくようになってDXと言える。
いまAI(≒ディープラーニング)の技術はすごい進化を遂げている。ちょっと前に100万円かかっていたデータ分析が3円で可能になっている。100万円かかる分析なら社員にやらせる選択肢もあるが、3円だったらAIにやらせた方が確実にコストはかからない。だから企業はAIを積極的に導入すべきだ。
需要予測もAIの活用の場だ。ある店舗が弁当を発注するのにKKDを使っている。KKDとは、K(経験)、K(勘)、D(度胸)だ。こんな需要予測をしていたら、弁当が売れ残るのも無理はない。最後の最後は度胸で決断しているのだから。AIを使えば食品ロスはかなり減らせるはず。
交通渋滞もAIで半減できると見込まれている。現在の信号は交通量に関わらず決められた時間の間隔で赤から青、青から黄色、黄色から赤に切り替わる。走っている車のデータを集約して、AIで最適なタイミングで信号の色を切り替えれば、渋滞の多くは解消し、排出されるCO2も削減できる。
約20年前の日本の経済力は世界で1~2位を争うレベルだったが、この20年間で30位以下に転落した。AIの普及についても同様に30位以下。これからは産官学問わず日本全体がAI導入を推進していかなければならない。日本人はそのDNAを備えている。
感想
AIが人間の仕事を奪う、なんてことが言われていましたが、本当にそうなのでしょうか。いつの時代も機械化されて人間がやっていた仕事を機械にやらせるということは起こってきたのではないでしょうか。AIによりコストが削減され、CO2の排出量が削減され、食品ロスが削減されれば、人間や地球にとっていいことばかりのはずです。これからは日本国民一丸となってAIに取り組まなければならないと思いました。そうしないと世界から置いていかれてしまいます。
ただ一方で、50を過ぎたおじさんは、いまからAIのエンジニアになれる可能性は低いと思われ、人生100年時代をどうやって生きていくのか、先行きが不安になってしまいました。