「メタバース」という言葉を聞くようになりました。仮想空間で何かすることでしょ、くらいの認識の方が多いと思いますが、いったい何ものなのか、はたまた、なぜ注目を集めているのかをできるだけ簡単に解説したいと思います。
目次
メタバースとは
メタバースとは、metaとuniverseをくっつけた造語です。計算式にすると
Meta(超)+Universe(宇宙)=Metaverse(超宇宙?)
これではよくわからないですね。
もう少しイメージしやすく言ってみると、アバターを使って体験できるインターネット上の仮想空間のことです。アバターが自由に活動できるのが特徴で、大人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」もメタバースの一つと言われています。
メタバースが注目される理由
メタバースが注目されている理由は、ゲームだけではなく、ビジネスやエンターテインメントにも活用できると考えられているからです。たとえばビジネスでの活用事例でいうと、バーチャル店舗やバーチャルオフィスなどが考えられます。エンターテインメントでいうと、ゲームのほかにもライブをメタバース上でやってしまうなんてことも考えられているようです。こんなことを言ってもなかなか現実のものとは考えづらいですが、このような世界がもうすぐそこに来ているのです。
バーチャル店舗での活用例
バーチャル店舗はその名のとおり、仮想空間上の店舗です。ネットショッピングと比べて何が違うの?というのが素朴な疑問だと思います。
消費者のメリット
- 店舗に行く手間が省ける
- 時間の制約なく「いつでも」「好きな時に」利用することができる
- 場所の制約もないので、地方の人でもリアルなショッピングが可能となる
- ネットショッピングに比べてよりリアルにイメージできる
ショップ側のメリット
- 土地代または店舗の賃借料が削減される
- AIに接客させることができれば人件費を抑えることができる
- 在庫を持つ必要がない
バーチャルオフィスの活用
コロナ禍により、テレワークが推進され、在宅勤務が可能となった人も多いと思います。オンライン会議にも慣れてきて、バーチャルオフィスでなくてもいいんじゃないと思う方も多いかもしれません。でも考えてみてください。オンライン会議って、リアルに比べてコミュニケーションがとりづらいと感じませんか?また、在宅勤務だとオンライン会議に参加していない人とは、コミュニケーションをとれませんよね。それらを解消してくれる可能性があるのが、メタバース上のバーチャルオフィスなんです。
バーチャルオフィスによる課題解決
- オンライン会議では参加しているメンバーとしか話せない
- オンライン会議だとちょっとした雑談がしづらい
- 会社への帰属意識が薄れてしまう
⇒これらの課題をアバターを使って解決できる
メタバースのメリット
最大のメリットは距離の制約がないことだと思います。オフィスでいえば、本社と支店の人のコミュニケーションの壁が無くなったり、店舗でいえば、地方の人でも都心にあるショップでリアルに近い感覚で買い物ができたり、ライブ会場に足を運ばなくても好きなアーテイストのライブを体験できたりと、ますます都心にいる意味が薄れてくる可能性があります。
メタバースのデメリット
最大のデメリットはセキュリティ面ではないかと思います。いまでもSNSのアカウントの乗っ取りというのは発生していますが、メタバースでも同様のことが想定されます。アバターを乗っ取られるということは、メタバースの世界での「自分」を乗っ取られるということです。
まとめ
今後、どんどん普及していくメタバース。まだまだわからないことが多いですが、私たちの身近にやってくるのはそう遠くないはずです。そのときに慌てないように、情報収集はしておかないといけませんね。この記事は本当の入門編なので悪しからず。